Ansys Q3D Extractorの概要
Ansys Q3D Extractorは、電子部品の形状から寄生パラメータ(RLCG)を抽出し、SPICE/IBISモデルを生成するソフトウェアです。
配線、パワーモジュール、電機駆動システムで使用される高出力バスバーやパワーコンバータコンポーネントにも使用されます。
適用分野
・バスバー
・パワーモジュール
・ICパッケージ
・コネクタ
・タッチパネル
・PCBの配線パターン、ビア、パッド
・ケーブル、ワイヤーハーネス等
特徴
・準静電磁界解析により、静電場解析からキャパシタンスとコンダクタンス、定常磁場解析からレジスタンスとインダクタンスを求める
・各解析と条件によってメッシュを生成するオブジェクトやメッシュのタイプ、解析を行う物理現象を変更することにより、短時間かつ少ないメモリー使用量で高精度なRLCGパラメータを抽出
・アダプティブオートメッシュが高精度な解析を実現するメッシュを自動生成
機能
対象とする形状に合わせて2つのソフトウェアによって構成されます。
・Q3D Extractor
-半導体パッケージ、コネクタ、PCBなど
-3次元境界要素法と有限要素法による準静電磁界解析
-RLCGパラメータ抽出、及びSPICE/IBISモデル抽出
・2D Extractor
-ケーブル、伝送線路、PCBパターンなど信号の伝達方向に対する断面(任意の2D)形状を対象とする
-2次元有限要素法による準静電磁界解析
-RLCGZ₀パラメータ抽出、及びSPICE/IBISモデル抽出
主な解析結果
・RLCGパラメータマトリクス
・Sパラメータ
2023 R2アップデート情報
・パワーエレクトロニクス用の新しい電熱フロー
。非常に大規模なパッケージ向けのスケーラブルなAC-RLソルバー
・分散メモリ容量抽出ソルバーの改善